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6月3日、尾瀬が原に行ってきました。 雪の尾瀬も、花の尾瀬も、紅葉の尾瀬も良い。通って続けて30年。 100回近くの山行を重ねて、なお飽きない。この30年で尾瀬の 環境もずいぶん変わったように思う。 木道が整備され、立派なトイレ が出来、小屋の設備が良くなった。でも一番変わったのは、尾瀬を 訪れる人だ。なかには日傘にスカートにサンダルと言う人までいる。 数年前の秋、薄暗くなった大清水に下山する林道で若い女性数人 に「長蔵小屋ってあと何分くらいかかりますか?」と声をかけられた。 彼女らはそれぞれに、ブランド物の旅行かばんを提げている。 まさに旅行である。尾瀬が身近になったのは良いことだと思う。 しかし、お手軽観光地として誤解されてきている。「この時間では 山中で真っ暗になり、尾瀬沼には着けないですよ。無理です。」 忠告もむなしく、山道を行った彼女達は果たして小屋にたどり着いた のだろうか? また、これも数年前、背広に黒いビジネスシューズを 履いた中年のビジネスマンが、添乗員を捕まえて「何で、山だと 言わなかったんだ!」と胸倉を掴まんばかりに苦情を言っている 光景に出くわした。背広と靴は途中何回も転倒でもしたのか、 惨めなほどに泥で汚れていた。どちらに問題があるのか? 旅行の延長で尾瀬に誘う旅行社か?何も考えず観光地の 気分で参加する客か?どちらにも問題があるのだろう。 少なくとも30年前には出会わなかった人達である。 それでも今年も湿原の雪が溶け、水芭蕉が顔を出すと、会いに 行きたくて足を向けた。 |
雪解けの尾瀬ヶ原 | ||
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水芭蕉と至仏山 | ||
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木道のハイカーと至仏山 | ||
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尾瀬ヶ原の池塘と至仏山 | ||
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水芭蕉と至仏山 | ||
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木道と燧ヶ岳 |