「八ヶ岳 県界尾根〜赤岳〜真教寺尾根」
平成19年9月23日(縦走)
飯塚(筆)
参加者:石橋・飯塚

 
9月23日(日) 曇りのち雨り

八ヶ岳、赤岳登って来ました。

初め相棒と阿弥陀南稜を計画したものの、お互い土曜日が仕事となってしまい、もともと自分が月曜仕事の為、夜行日帰りで行けそうな、天狗尾根に変更。しかしその天狗尾根も当日の天気予報が下り坂だった為、前日の朝に、一般登山道の県界尾根ピストンとした。

相棒とは前夜に登山口近くの美しの森の駐車場待ち合わせとし、自分は11時頃着き、テントを張って1人宴会開始。相棒は仕事が長引き午前様となった。会うのは久々だったが、お互い仕事の疲れもあり、自分はすでに体内にアルコールがいい感じで回っていたので、会話もそこそこで就寝。

朝5:30なんとか2人共起き、山行の準備にかかるが、改めて荷物の少なさに驚いた。最近の山行はテントやシュラフ、ザイルに酒と結構な重量を担ぎ上げていたが、今回は雨具にツェルト、水筒に行動食と、自分の多少増量したビール腹を加味しても、やたら軽く感じられた。相棒がフリークライミング上達したければ、まず体重落とすことだよって言ってた事を思い出した。

6:30登山開始。荷が軽いのも手伝い、歩も順調。会話も弾む。互いの仕事の事、女の事、もちろん山の事と。しばらくおだやかな尾根歩きをしたあと、頂上近くにさしかかると、鎖やハシゴが掛かっていたが、2人ともプチクライミングで難なくクリアし赤岳へ着く。

山頂はあいにく、うすいガスがかかっていて、最高の眺めとまでは行かなかったが、それでも、ときたま切れるガスの切れ間からの景色を繋ぎ合わせ、山容を想像する。予定より2時間近く早く着いた事と天気もなんとかなりそうだったので、下山は真教寺尾根からに。


尾根の上部はこちらも鎖、ハシゴが連続し、県界尾根よりもちょっといやらしい。この尾根はあまり人気がないようで、登ってくる人も、下山する人も数人だけだった。そしてサク場をこえた所で雨が降り始めてしまった。いままであったら、憂欝になったであろう自分が、ちょっとは成長したのか、雨の中、びちょびちょになりながらの藪歩きを楽しめた。


八ヶ岳は今回が初めてで、いつも中央高速から眺めながら、登りたいなぁ〜と思っていた。今回は縦走だっが、縦走でもほかのルートが沢山あり楽しめそうだし、バリエーションルートあり、冬山登山のレベルアップにもよさそうだし、アイスクライミングも出来るし、と一気に八ヶ岳が好きになった山行だった。


余談:三重に帰る高速で、自分の車を抜く観光バスの強烈な水渋きに視野を5秒くらい奪われ、危うく左のガードレールにぶつかりそうになるわ、いつも降りているインターをうっかり通り越すは、ETC使っているのに割引になる12時の10分前に高速から降りてしまったりと、山行とは逆に散々な帰途となった。遠足に限らず、山行も無事家に着いて終了と再確認させられた山行でもあった。