「槍ヶ岳/北ア」
平成19年7月23日〜24日
(ハイキング)
たらっぺ山の会 梁取(筆)
参加者:梁取

  ■7/23(月):1日目 天候:雨のち晴れ

□CT:河童橋(6:20)−横尾(8:45)−槍沢ロッジ(10:10)−天狗原分岐(12:00)−槍ヶ岳山荘(13:45)−山頂往復

前夜はETCの深夜割引を狙い、梓川SAで車中泊。しかし、これっぽっちも熟睡出来ず。いつものことですが1日目はかなり眠いです。そして沢渡からは朝イチのバスを狙っていたのに、ちょっと遅れて3便目に乗車。
上高地到着。雨。河童橋から岳沢の眺めはゼロ。そんな中歩き始めて平坦歩きに飽きた頃、新村橋付近で山田哲哉さんのパーティーとスレ違う。私の顔を見ながら「こんにちはーーーっ!」って語尾がホップする威勢のいい挨拶をもらいました。
横尾到着。まだまだ雨。クリームパンを1コ食べる。そして槍沢ロッジへ向け出発。槍見河原から槍先はもちろん見えない。
槍沢ロッジに到着する頃、小雨になった。昨年10月8日(あの大寒波の日)にここで諦めたことを思い出しながら、2コ目のクリームパンを食べる。そしてまた出発。
ロッジからは登山道らしい傾斜の道。ババ平までは濡れて滑る石道が続き、転ばないように気をつけて進む。「あっ、ヒキガエルだっ!」と気づき、慌てて足が避けた次の瞬間、ズボンのスソにタックルを受け異常なほど消沈する。
水俣乗越への分岐。計画ではここから東鎌へ乗越すルートだったのですが、いつになったら大槍が見えるのかという方に興味がいってしまい、天気は悪いしでこのまま槍沢ルートを進むこととする。
天狗原分岐に到着する頃から徐々に疲れが。燃料が足りなくなったので、3コ目のクリームパンを食べるが、ジグザグの急登に立ち休みをするようになる。
小雨が降ったり止んだりで雲が薄くなった瞬間、殺生ヒュッテの向こうに大槍が見えた!ドカンと参上!これで思いっきりヤル気が盛り上がる。槍ヶ岳山荘も確認出来たことで、目標ロックオン!4コ目のクリームパンを食べ、一気に登ると決める。が、キツかった。歩いても歩いても着かない。(笑)
槍の肩到着。それでも思ったより早く着いたので、カッパを乾かしたり最後のクリームパンを食べしばらくまったりするが、みるみるうちに雲が取れ、大槍に登るのにベストな時間がやってきた。
岩は乾いていてホールドはいくらでもある。登り易い。でも油断しないように気をつけて進む。最後のハシゴを越え、大槍の穂先到着!でも、まわりは真っ白で何も見えない。15分ほど粘るが人の多さにイヤになってしまい、セルフ撮影し降りることにする。
しかし今回のご褒美はここからでした!山荘の晩メシを終えてからは雲海が安定。望む風景すべてが美しいこと!槍ファミリーの天への突き刺し、「日本の地形はここ槍ヶ岳から始まる」鎌尾根のカッコ良さ、槍沢・飛騨沢の流れるような造形、笠・雲ノ平・立山・剱・後立山・妙高、更に常念・八ツ・富士・南ア・中ア、そして穂高。ぜんぶ丸見え!この美しさを山頂で見たくなったが、既にビールを2缶飲んでいたので、安全のため止めることにする。それでもみるみるうちに山肌は赤く染まり、心底感動。ニコニコしてるくせにどうしてだか泣きそうな妙な状態でした。(笑)


@あー、ガスガスで見えない
   
Aおっ、大槍様かっ!?
 
B槍ヶ岳山荘前より
 
C大槍の穂先に到着!
 
  ■7/24(火):2日目 天候:晴れ

□CT:槍ヶ岳山荘(5:55)−天狗原分岐(7:00)−槍沢ロッジ(8:20)−横尾(9:40)−河童橋(12:40)

素晴らしい朝焼けで2日目はスタートしました。快晴。空は青色のみ!明日は会社に行かなくちゃいけないくせに、年休取ったらどうなるかしばらく考える。が、意志が弱く下山を決める。ギリギリに見える前穂北尾根を最後に目に焼き付け、「サヨナラ…。」とキザなセリフを(人に聞かれないように)吐いて下山開始です。

やっぱりと言う感じの予想的中。横尾から急に足が進まなくなります。疲れちゃって足が前に出ない。脚力不足です。それでも前穂北尾根・明神が眺められている時だけは、自動ウォークモード。そうです、ニコニコしていれば疲れないんですね。やっと気がつきました。(笑)
D常念と影槍
 
 
Eオレの足、長っ!(ブロッケン)
 
    ■コメント

何故だか会社が夏休みときて、過去に2連敗している槍ヶ岳に行ってきました。
行きの道中、R158奈川渡のトンネルの中までもが見事なガスっぷりで「今回もダメか…?」と心配でしたが、上向きの天気予報を信じ、雨の中頑張って登ったご褒美のモノ凄いこと!
影槍にブロッケン現象(2度目の体験でした)、そして安定した雲海から覗かせる山肌が夕焼けで赤く染まる瞬間。このところの悪天で物資空輸のヘリも飛べず、山荘もこの晴れ間を待ち望んでいたようです。翌朝の雲の安定感も申し分なく、超・眺望型スーパーパノラマ!青い空の下、山を下りるのが残念でなりませんでした。
ところで毎回思うことなのですが、上高地⇔横尾:3時間の11km平坦歩きって好きな人います?疲労した帰りにあの11kmを進まない足でエイコラ歩いても、「また穂高に来たい!また槍に登りたい!」って思うって不思議です。
Fビール何個届いたかな?
 
 
G槍家族をバックに
 
 
H西鎌方面
 
I東鎌方面
 
Jマエホキタオネカッコイイーん!
 
Kぐーてんもるげん!
 
L朝の槍沢、遠くは富士山
 
Mさよならヤリホー!