「奥穂高岳・涸沢岳/北ア」
平成19年9月22日〜23日
たらっぺ山の会 梁取(筆)
参加者:簗取、他3名 (計4名)

  ■9/22(土):1日目 天候:晴れのち曇り
□河童橋−(岳沢)−岳沢ヒュッテ跡−(重太郎新道)−紀美子平−(吊尾根)−奥穂高岳−穂高岳山荘(泊)

毎度のことですが、槍・穂に向う道中は歌を歌いながらのルンルン運転です。急な召集にも関わらず、荒川区を代
表する競技スキーヤー2人、オグ・シオを負かす実力を持つバトミントンプレーヤーである会社の後輩1人、そして凡
人の私、の計4人で穂高に出かけてきました。これまで槍・穂は単独でしか行ってなかったんですが、今回は豪華メ
ンバーが集まったこともあって、車中泊した沢渡でも目覚めヨシ!青い空の下、どう気が狂ったか、我が仲間1名が
「プレイボーーール♪」の大コール!賑やかな朝の上高地バスターミナルの空気を一発でさらって、無責任に軽やか
にスタートです。

が、軽やかだったのは岳沢ヒュッテまで。重太郎新道の急登に入ってからは急激にペースダウンで、紀美子平に
到着するころはバッテバテ。ここ紀美子平で昼メシにしましたが、奥穂に向けての最後のスラブ帯も控えてることだし、
前穂ピストンをカットし、吊尾根を進みます。今日は真夏の様な天気。スカッ晴れの青空も午前中までで、最低コル
分岐付近でも奥穂山頂方面は眺められませんでした。そんな中振り返ってみると、前穂・明神の連なるピークに岳沢
側のスパッとした切れ落ちの雄大さに感動。吊尾根に居る全パーティーが足を止めて眺めてましたね。

奥穂山頂到着。最後のスラブ帯もクサリに触れずフリーで突破。少し山頂で粘っていたら、西穂方面・ジャンダル
ムが姿を現してくれました。でもそれもほんのつかの間。すぐに消え去られ、あきらめて下山にかかることに。そして
雷鳥様登場。3羽の群れです。彼らなかなか逃げないんですね。本気で追っかけたら捕まえられそうなほどだったん
ですが、自身の身の安全のため、天然記念物であることをもう少し自覚した方がいいよ、って言ってあげたくなりまし
た。

穂高岳山荘到着。宿に到着ときたらやっぱしまずはビールです。1日目をガッチリ締めくくりました。山荘は結構な混
雑ぶり。1畳に2人です。3人とか4人よりはマシなのに、寝返り出来ない苦しさにはマイリマシタ。背中と腰が痛かっ
た。やっぱテントがいいなぁ

■9/23(日):2日目 天候:曇り
□穂高岳山荘−涸沢岳−穂高岳山荘−(ザイテングラート)−涸沢ヒュッテ−横尾−河童橋

4:00起床。まったく寝付けなかったわりにはスパッとカラダを起こし、スグ外のテラスに出て星の鑑賞で2日目の
スタートです。
朝メシ前、ヘッデン装着で涸沢岳に向かいご来光鑑賞。が、悪い予想的中。ご来光になりませんでした。残念。で
も、ニョキッとした槍は眺められたし、大好きな前穂北尾根を肉眼に焼き付けられたし。戻って山荘の朝ごはんをい
ただき、ビールとおでんの待つ涸沢ヒュッテへ向けザイテングラートを下山します。

涸沢の紅葉はまだ。やっぱ2週早いって感じでしょうか。でもザイテンのリッジ両側は流れるような美しいオレンジ
に染まり、これだけでも大喜び!
涸沢ヒュッテ到着。おでんは旨いしカールは美しいしで生ビールを2杯やってしまいました。
横尾でも缶ビール。ここから大嫌いな11km平坦歩きに向けてハイオク充電です。でも初めての1人じゃない平坦
歩きだったのでしゃべってれば疲れも感じないし、前回の槍の帰りの時よりも気持ちの良い締めくくりが出来ました。


■コメント
嬉しい誤算で出張が延期、急遽、大好きな穂高に行ってきました!
涸沢の「紅葉」にはまだ早いですが、10月上旬のバリ混みよりはいいだろうし、天気も当たりっぽいしで、超・ルン
ルンの浮かれまくりで、自分が見事に「高揚」。そしてメンバーはみな酒大好きときてて、よく登り・よく食べて・ガッチ
リ飲んだ、って感じの全快山行でした。
予報ほどの晴れっぷりにはならなかったものの、雨も小雨程度でおさまってくれて、穂高満喫!やっぱり穂高!素
晴らしい週末でした。
実は、下山後に乗鞍高原の温泉宿にもう1泊。3連休なのにギリギリ予約セーフでした。最後はみんなで反省しな
い反省会。が、ヤリ過ぎてしまい、窓全開で就寝。カゼひいちゃったみたいで翌朝は声は出ないは鼻水は止まらない
はで、数日は厳しい下界生活を送ることになりそうです。
@岳沢から西穂稜線の眺め
 
A紀美子平直下の岩峰を巻く
 
B紀美子平から見上げる前穂
 
C吊尾根から前穂・明神の眺め

 
 
D奥穂山頂にて
 
Eジャンダルム
  F無防備な雷鳥様
 
     
G朝イチの涸沢岳山頂にて
 
  Hマエホキタオネカッコイイーん!
 
   
Iザイテングラート下部から望む涸沢槍