![]() 南沢大滝 Iさん |
正月に敗退した中山尾根に、Iさんに付き合ってもらいリベンジに行ってきました。
9日朝、美濃戸口でIさんと落ち合い、初日は南沢大滝でアイスクライミング。 もしかしたら既に数パーティー入ってて登れないかもと思いきや、大滝は自分たちの貸切状態。Iさんにロープをセットしてもらい、トップロープにて遊ぶ。 八ヶ岳の氷は固く、なかなかうまくきまってくれず(自分の技量不足もあるが…)、トップロープ状態で、しかもほんの30cm程度であったが、人生初のフォールを経験。冷や汗を流す。お互い2本づつ登り、パンプしてきたのでお開きに。 雪も強くなり、いい時間になってしまったので、行者小屋に向けて歩き始めたが、Iさんは睡眠不足、自分はいつもの通りであるが、2人ともヘロヘロになりながら、行者小屋のテントサイトへ。雪も降り続く… 10日、朝起きて雪が降り続いていたら、中山は日を改めようと決めていたが、朝起きたら 天気は回復模様。天気予報でも風は強いが天気は良くなるとの事で中山尾根へ。 風が強いとの予報だったので、樹林帯の中をラッセルしてでも1番に取り付き、順番待ちは避けようと話していたが、どのパーティーも考えることは同じのようで、下部岩壁に着くと既に3パーティーが…。しばし風が弱いところで待機していると、1パーティーが取り付かずに撤退。ちょっと自分たちでは登れそうもないので…との事。 自分も正月に敗退しているだけに、Iさんに付き合ってもらいリベンジと意気込んでいたが、急に不安になる。 約30分の待ちの後、やっとルートが開いたので登攀開始。中山尾根は大きく分けて下部岩壁・上部岩壁の2箇所がルート全体の核心だが、下部より上部岩壁の方がグレードが上の為、下部は自分が、上部はIさんがトップと決めていた。正月の敗退から色々中山尾根について調べまくったおかげもあり、また先行パーティーがいたことが大いに自分的には助かり、何とか下部岩壁をトップにてクリアーする。 そこから上部岩壁まで雪稜を登り、いよいよ上部岩壁へ。 上部岩壁の見た目は、一見下部より登り易そうに見えたが、本当に見た目だけだった。 Iさんの登攀をビレイしつつ見ていると、何でそんなとこで戸惑っているんだろ〜? と思っていた所に実際自分が登ってみると、ホールドは少なく、また小さく、バランスも要求され、いっぱい、いっぱいの登攀となる。また上部岩壁の最後が中山尾根のルートの中で1番の核心部であるが、昨日のアイスクライミングが仇となってパンプ寸前。 Iさんにフルテンションかけてもらい、しばし腕を休めて登る。何とか登りきったものの、 Iさんに引っ張り上げてもらった感じ。トップでここを登ることが考えられない… 何とかルートの核心部を乗り切り、その後は穏やかな岩稜・雪稜帯を登り、最後はバンドをトラバースし稜線へ。 登り終え感じたことは、中山尾根は自分のレベルの1個も2個も上であった。 正月に敗退し、その後リベンジに燃えていたが、まだまだ中山尾根に対しての、自分の技量が足りないと感じた。今回も自分で登った気があまりしない。登らせてもらった感じだ。 しかし、中山尾根を完登でき、今は最高の気分です! 福田さん!やりましたよ!! 美濃戸からの行者小屋は初めてで、大滝撤収が16時と疲れ等もあり初日はよれよれでした。2日目は飯塚さんがリベンジできたし、久々のアルパインが楽しめました。 by I |
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![]() 飯塚 |
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![]() 中間部のビレイポイント。滝の裏側が綺麗 |
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![]() 中山尾根、下部岩壁 |
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![]() 上部岩壁取り付き点にて赤岳をバックに。 |
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![]() 上部岩壁後の登り。 |
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![]() 上部岩壁最終ピッチ |
![]() バンドのトラバース |