仙ノ倉谷西ゼン
2008年7月28日(月)
(沢登り)
たらっぺ山の会 簗取(筆)
参加者:森・簗取・他2名(計4名)


@吊り橋を渡る

 
 月曜ではありますが海の日連休の代休消化ということで、密かに憧れていた西ゼンに行ってきました。

 スタートは雨の中。時折強く降るが、順調に取り付きの渡渉点に到着。ここで沢グツに履き替えいよいよ遡行スタート!
 序盤はゴーロ帯。傾斜も緩く、どこを進むか考えるのが楽しい。そして第一スラブへ。なんと美しい景観なんだ!ここはスラブ右側の乾き目を選び、途中でナメの左へトラバース。次の2段10m滝は左寄りで越える。ここで先を見てみると、第二スラブ始まりになんともデカイ雪渓!それも崩れ始めてる。雪渓右のラインも可能性はある様にも見えたが、ここは左に大きく高巻く。が、この高巻きが大変だった。傾斜は凄いわ、降雨後で土はタレてるわ、藪は自分の背より思いっきり高いわで、両腕パンプ!(諦めたら堕ちる!)キッツイ高巻きでした。
 それでもみななんとか突破。第二スラブ中盤で本流に戻る。そして左のゴーロをジグザグに選んで進むうち、いつの間にか高巻いててスラブ最後の6m黒滝脇へ。このまま左を巻き、滝は終了。ここから細くなった本流を遡行し、西ゼンの水源を見つけボトルに水を補給する。
 そして最後の試練、笹ヤブ漕ぎ。前半は背より高い熊笹。でも熊笹って抜けないから頼もしい。進むにつれ足で踏める高さになるが、疲れまくって終了点に到着。途中雷が本気を出しそうな雰囲気もあったけど、いやぁ、無事に登ってこれた。時間は大オーバーだったけど。
 終了点で登山グツに履き替え、平標新道の下山にかかります。この道、沢ヤくらいしか踏んでないんでしょうか?降雨後のせいもあったろうけど、コケは多いわ、木の根は横に走ってるわ、泥化してて滑りまくりだわで、急な土砂降りにも遭って、ヘッデン残業もあって神経使いまくり下山でした。

 この日の谷川ピンポイント天気予報は曇り。ただここ数日、かなりの降雨があったらしく増水が心配だったのですが、藪漕ぎと下山道のぬかるみに苦労したものの思ったほどの影響もなく、西ゼン、大いに楽しませてもらいました!
 が、昨年の南稜同様、ブヨの大軍に攻撃されまくりで、露出していた腕と足(またもや耳まで!)がポッコリ腫れあがってしまう始末。昨年はその毒に発熱してしまったこともあって、今回は大事をとろうと翌日は仕事帰りに皮膚科に直行。抗生物質と塗り薬をもらってきました。

 最後に。
 下山時刻の大幅遅れにより、会員皆様にご心配・ご迷惑をかけたことをお詫びします。ただその反面、今回の山行で得たものも多く、今後においてはその教訓を活かすことが何よりのことと考えていますので、変わらぬご指導を引き続きよろしくお願いします。

 
Aさぁ、遡行スタート!

 
B水の妖精?



C第一スラブ格闘中!


Dまだまだ格闘中!


E第二スラブ手前の雪渓
 
F第二スラブ脇から
 
Gシャワークライミング!
 
H終了点へ向けての笹ヤブ漕ぎ
 
I平標新道を下ります