谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央稜
平成21年9月27日(登攀)
参加者: マフーズ・飯塚
たらっぺ山の会 飯塚(筆)


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A下駄小屋ノ滝


B


C
 

 昨日、米子沢に行った皆さんと別れたあと、水上でマフーズさんと合流。
せっかく三重から新潟まで来ているのだからとの計らいで念願であった衝立岩・中央稜へ行ってきました。

 谷川岳・一ノ倉沢。クライマーの聖地で敷居が高く、三重からだと遠く、なかなか計画することさえためらっておりましたが、金曜日に誘いの連絡があり、日曜日に登攀と、心の準備が終わる前に登攀終了といった感じでした。

5:30一ノ倉出合〜8:00中央稜基部〜13:00稜線〜北稜〜17:00コップスラブ〜18:00出合

 中央稜は4P目がW・A0(−X)とピッチ最高グレードの為、自分が奇数P、マフーズさんが偶数Pとし、1P目を登攀開始。1P・2Pと無難に終了したが、3P目の右フェースへのトラバースは、取り付くのにランアウトする為、なかなか一歩が踏み出せず手こずる。が何とか突破し、垂壁であったが、ビレイポイントがあったので、ハーケンの利きを確認してビレイ。だがここはまだ3P目の中間部だったようで、計算が狂う。4P目の核心部を自分がリードする羽目になってしまった。4P目は最後のチムニーを抜けるところが核心部だが、オタスケシュリングがあるとの事。それならと思い、取り付くがそれもなくなっており… 
 チムニーに入ったり、フェースに戻ったり、また、チムニーに入ったりと、右へ左へ行ったり来たり。セカンドの事など考える余裕もなく、ハーケンを見つければヌンチャクを
掛けまくり…ホントなんとか、いっぱいいっぱいでクリアーすることが出来ました。

その後は、困難なところもそれほどなく稜線に到着。

 今にも雨が降ってきそうな雰囲気だったので、急いで衝立の頭へ。しかし、懸垂下降の準備をしていると、ねばっていた天気が崩れ、とうとう雨が…

 北稜の懸垂下降ではミスを犯せない為、ゆっくりでもいいから確実に降りようと話し、スラブに着いた時には日も落ちかけておりました。

 今回、初めての一ノ倉、初めての空中懸垂と初めてだらけでしたが、登攀中は何とか天気がもってくれ、日没前にコップスラブまで降りて来られ、全てがぎりぎりのタイムでしたが、記念すべき良い登攀となりました。

三重〜新潟、米子沢、衝立岩中央稜、水上〜三重と今回の山行では4本登った感じです。なかなか上越方面は足を運ぶことが難しいですが、次回は南稜を登ってみたくなりました。