白馬岳主稜
2009年5月2日(土)〜3日(日)
(アルパインクライミング)
参加者: 飯塚、竹中、簗取
たらっぺ山の会 梁取(筆)


@ さぁ、行きます。BC出発!


A ぐいぐい行きます!


B 後続パーティーもぞろぞろと


C 奮闘中の教授と飯塚隊長
 
 GWの白馬主稜。かなりのパーティーが入り山頂への乗越は相当な順番待ちを覚悟してましたが、先週の降雪のおかげで活きた雪にも恵まれ、最高のコンディションで主綾を楽しんできました!


■ 1日目 天候:晴れ

CT 10:30(猿倉)-11:30(白馬尻BC)

 猿倉より入山し11:30に白馬尻に到着・幕営。たった1時間のハイクアップだけど、暑さと宴会グッズの重みのせいで大汗。そして明日の健闘を祈って早々と宴会スタート。焼き肉とラーメンをたいらげ19:00頃には早々と就寝。


■2日目 天候:曇りのち晴れ

CT 5:00(白馬尻BC)-12:00(山頂)-12:30(白馬山荘)-14:40(白馬尻BC着・撤収)-16:00(猿倉)

 3:00のハズが3:30の起床。夜は少し暑かったくらいで寝汗ほんのり。パンとスープの簡単な朝飯を済ませ、5:00、主稜へ向けいざ出陣!

 朝イチからの急登は堪えるけど、雪は締まってて足場は良好。順調に高度を稼ぎ、BCももう小さく見える。主綾の八峰からはムード満点の雪稜が始まる。両側スパッとのナイフリッジ通過も足場が決まるので問題無い。いくつかの小ピークの度にアップダウンを何度か繰り返すが、ちゃんと数えてないので今何峰だかもよく判らない(笑)。それにしてもこの稜線の景観は最高だ!
 急登は応えるが、徐々に体が慣れてきたのか今日は調子も良さそうだ。雪のアルパイン初の教授も「すべてが核心」と笑いながら言っているし、様子を見てても大丈夫。このまま順調に歩みを進める。ここまで小休憩を3度挟んで、9:50二峰-山頂のコル到着。安定した雪質のおかげで思ったよりすんなり来てしまった。ここで最後の雪壁越えの順番待ち。
 先行パーティーの登攀を見学したりまったり休憩しながら1時間近く待ったろうか、やっと我々の番が来た。このラスト山頂への雪壁は60mとのこと。50mザイルではちょっと足りないが、中間に支点の打ってある岩がある。そこまでの前半は難しく無さそうだが、とりあえず支点の手前まで自分のリードで上がる。が、やはり先行がつかえている。そこで待ちきれない教授と飯塚隊長は確保無しで登ってきてしまった(笑)。
 そしてフィナーレへ向け飯塚隊長のリードで雪壁後半スタート。フィナーレのここだけはお昼近いせいもあって雪が腐ってる感じもあったけど、どうにかバイルも足場も決まり3人無事完登!終了点が山頂ってゆうシチュエーションが最高なのだ!一般登山者がビックリした表情で迎えてくれたりもあって(笑)。ちょうど12:00、気持ちイイ時間でした。

 山頂は寒かったので白馬山荘まで下って祝杯をあげることに。もちろん魔法の泡で。我々の後のパーティーも山荘に到着し、一緒に乾杯し健闘を讃え合いました。
 下山は尻セード。重め新雪のせいで滑りが悪いとこもあったけど、ツボ足は潜りまくりなので強引に尻セード。ところどころ歩きも交え、白馬尻のBCに14:40帰還。ここで明日主稜を登る深谷山岳会の加藤氏・大島氏・青木氏にバッタリ出迎えられ、満足の主稜に気持ちのいいエンディングで最高でした!

 実はビニル袋を使わずに尻セードした代償が。。。ズボンのお尻部分、スキーシールみたいになっちゃってました(涙)。お気に入りのソフトシェルだったのですが・・・。

 
 

 D 最終壁の中間より眺める主綾全貌


E 山頂へ!(リード:飯塚隊長)


F 教授の登魂!


G やったね!


H 豪華キャストがお出迎え!