針ノ木岳・蓮華岳
<深谷市民登山教室 バスツアー>
2009年9月5日(土)〜6日(日)
(バスツアー)
参加者: はる王(森)・やなっぺ
一般参加者:31名
たらっぺ山の会 やなっぺ(筆)


@雪渓沿いを詰めます


A核心!ノドの高巻きの始まり・・・


Bザックをデポして空身で蓮華へ!


Cはる王、蓮華山頂に取り残される

 
 ‘09年度の深谷市民登山教室。第4回目のラストとなる今回、アルプスの中ではマイナーな方の山になるでしょうか、北アルプスのド真ん中:針ノ木岳・蓮華岳に行ってきました。
 もうお盆も過ぎノドの雪渓は崩壊。大雪渓は通行禁止で雪は15歩しか踏む事無く夏道のコースをたどりましたが、想像よりタフなコース。沢登りの高巻きに近い感覚で危険な所もあったけど、さすが4回目。皆さんかなり力を付けてるんですよね。スカッ晴れの中全員登頂!全員無事帰還!の実にあっぱれなフィナーレとなりました。

□ 1日目:5日(土) 天気:くもり

 9:10、準備運動を済ませ、関電関係車両のゲート脇を抜けて扇沢スタート。晴れか曇りかの微妙な天気のおかげでバカ暑までいかないイイ感じの気温。車道を数回横切り、樹林の中の10:30大沢小屋着。軽い休憩の後リスタート。
 左に本来の大雪渓(雪は溶けて普通の沢)を見下ろしながらの高巻き風の歩みを進める。大沢小屋からちょうど1時間で左岸に渡る橋。河原はのっぺり広くここで大休憩。ここからはフリクションの効きにくい足場が続き、やっと雪が見えてくる。そしてノドと呼ばれる沢が細くなった部分でやっとこ雪を踏みまた右岸へ。登りのハイライトはこのノドの高巻きでしたね。崩落斜面にどうにか道を作ってくれた様な感じの鎖の連続する岩場で「帰りはコワーイ・・・」との声も。
 それでも皆さん核心を無事突破。また左岸に出てお花畑を横目に足場の悪い斜面を詰め、またまた右岸へ。最後のジグを切った急登を頑張って今夜の宿:針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に無事到着。14:30。いやー、皆さん頑張りました。
 しばし休憩の後、小屋にザックをデポし針ノ木と反対側の蓮華岳へ向かいます。山頂へは1時間の登り。山頂はガスに包まれ展望は冴えなかったけど、明日は晴れ予報。朝イチの針ノ木での展望を期待に小屋へ下ります。
 ボリュームもあって美味しかった小屋の晩御飯は満足でした。食後は皆さん自由な時間を過ごし、1日目は終了です。

□ 2日目:6日(日) 天気:晴れ

 かなりの混雑日だったので、しっかり寝れなかった人が多かったでしょうか。けど、寝付けなくて夜明け前に外に出た人はご満悦の星空だったのでは。。。
 期待通り快晴の朝。小屋の正面方向には槍ヶ岳!しかも北鎌の独標までもクッキリ。最高だ。朝食後、山の向こうに見えるハズの立山・剱を期待に、今ツアーの主峰:針ノ木岳へ。
 山頂へは昨日と同じく1時間のハイクアップ。朝イチは皆さん動きがぎこちなくも見えたけど、全員で登頂!ドーンと現れた立山・剱だけじゃなく、北アルプスの山すべてが丸見えなのだ!雲海も申し分無いほど安定してて、何とゆうご褒美!スタッフの自分までも高揚し過ぎの時間でした。エヘヘ・・・♪
 小屋へ戻り、下山にかかります。ノドの高巻きや足場の決まりにくい所も慎重に通過。13:00扇沢に全員無事帰還です。本当に皆さんお疲れ様でした!

 今年の登山教室は天候に恵まれなかった様でしたが、最後の締めくくりに北アルプスの360°スーパービューは思いっきり当たったと思います。やりましたね!バスに帰還し何名かの方に感謝の言葉を頂き嬉しくなりましたが、いやいや、皆さんが自身の2本足で登りゲットした景観です。PCに向かい、収めた写真をニコニコしながら眺めてる皆さんを想像すると、凄く嬉しくなってしまいます。忘れられない思い出になるといいですね。


 

D朝、スカッ晴れ。針ノ木へ!


E立山・剱・黒部湖
(高度感があるので変形しました)

オリジナル


F後立山へ続く稜線


G2日間を振り返る


H緊急事態発生中(?)