平成25年1月13〜15日 | |
登山形態 | アイスクライミング |
参加者: | 石橋・飯塚(菰野山岳会) |
記録 | たらっぺ山の会 石橋(筆) |
![]() 右俣F10 ![]() 甲斐駒ケ岳 |
今回は三重の飯塚さんと尾勝谷の塩沢右俣へアイスクライミングに行ってきました。 14日の南岸低気圧に捕まり激辛な山行になってしまいました。 --------------------1/13-------------------- 初日は尾勝谷出合付近に駐車して6時スタート。計画ではF10を抜けてから幕営して翌日に丹渓新道経由で南アルプス林道下山のコースです。 右俣F1を10時に取り付きF10登攀終了が16時とここまでは計画通りです。F3とF10は空荷で登り荷揚げを行いました。F10以降もまだまだ氷は続き登攀終了が20時になってしまいました。明日から荒れるのは分かっていたのでここから稜線を目指しますが抜けたのが24時になってしまいます。 --------------------1/14-------------------- 翌日は夜半からの雪が50cm程積もり下部の雪も締まっていないため深いところで胸までのラッセルで先を考えると嫌になります。 丹渓新道は赤テープの目印がついてはいるのですが樹林の中の悪天の為、途中でコースを外してしまいました。片斜面をトラバースしながら尾根に詰め上がろうと2人で懸命にラッセルしますが南アルプスの踏んでも踏んでも固まらない雪に苦しめられます。既に50cm以上積もった新雪が小規模ながら雪崩てきますので神経がすり減りました。 一度、飯塚さんが破断面幅5m程、深さ60cm程の雪崩に流されヒヤッとします。稜線に登り返したのが16時となり今日の下山は不可能ながら行けるところまで頑張ります。ところが二人とも焦っていてGPS、地形図で現在地・方角を確認をしてはいたものの幕営地より上部に抜けてさらに反対方向へ登り返してしまいました。視野に山小屋が入っているのでおかしいと気付きました。ハヤる気持ちがそうさせてしまいました。少し高度を下げて20時行動終了。 この夜は風が強く2人とも2日間の疲労で水分補給のみで就寝。次第に冬型の西風になり気温が低下していきます。夜半にテントが埋没しそうになり大掛かりな雪掻き作業を行います。 |
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--------------------1/15-------------------- 最終日は出発前に飯塚さんと地形図・GPSで念入りにコースを確認しました。強風は吹き荒れるものの天気は快晴で闘士が湧いてきます。 下山でも潜るところは溺れるような箇所があり為す術がありませんが気持ちだけは楽観的に保ち一週間でも歩き続ける気構えでした。 標高で2300mほどになると尾根東面のルートになり風が弱まり腿程度の雪になり歩行スピードが早まります。ルートは赤テープの目印と終始地形図を照らし合わせ現在地はGPSで確認して行きました。 そして14時半に南アルプス林道へ降りる階段に出ることができました。前方には甲斐駒ケ岳の勇姿がお出迎えです! ここからも膝上くらいのラッセルは続きましたがそれ程に感じませんでした。しかし南アルプス林道は長く2人共ヨレヨレになりながら21時に戸台大橋まで辿り着くことができました。 今回は下山予定日を一日過ぎてしまい、会の森代表、菰野山岳会の行広代表には救助体制を整えていただき感謝しています。福田さん、坂田さん、清水君、近所の青山さんにも準備していただき深く感謝します。 3日間、特に最終日は風邪の為ほぼ食べれなく動きの芳しくない自分を助けてくれた飯塚さんにも感謝します。右手の指がジンジンするのが心配です。 |