平成25年7月21日〜23日 | |
参加者: | 篠原 |
記録 | たらっぺ山の会 篠原(筆) |
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2013年7月21日、22、23日に信州大学医学部常念岳診療所ボランティア活動にいきました。
ルート 天気も良くとても快適に登山がで来ました。初日山頂からは北アルプスの大パノラマが広がりまだまだ登ったことのない北アルプスへの山々への思いが溢れ感動していました。 常念岳診療所2450mの常念小屋に併設されています。山頂から下山し診療所に入るとスタフが出迎えてくれました。信州大学医学部学生さん、信州大学医学部病院の高度救急救命のDr.や麻酔科Dr.、ナース数名が小屋に待機していました。だれのことも知りませんが、気を使わずすぐに溶け込むことができました。診療所にはびっしりと医療機器がありました。場所がわからないので一通り場所を確認しました。みなさんとの自己紹介もおわりあっという間に小屋から夕飯の支度ができたのでと声をかけてもらい夕飯です。 |
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小屋の食堂にはテラスが着いていて槍ヶ岳、奥穂高岳のアーベントロートを眺めながらの食事で贅沢な夕飯でした。この日は穏やかで患者さんは夕方はいませんでした。翌日下山組の医師、看護師が準備をしています。今日から医師不在になります。とても心配になりますが仕方ありません。しかしインターネットで救命Dr.にカメラで接続できる環境なんで安心です。今日も夕方までは穏やかでした。 夕方になり診療所にきた患者さんは捻挫、腹痛、靴擦れなどでした。夕食後に来た患者さんは横通岳の下りで転倒し腰を強く打ち付けていた患者さんでした。この日は湿布で済みましたが、翌日歩行不能になるほどの腰痛で自分が介助しながらの下山となりました。 翌日は朝ごはんを食べて来年もまた活動しますと学生さんに約束をして下山をするところでした。 横通岳から勢いよく男性が走って来ます。血相を変えて彼女が滑落して足を怪我したと話しています。男性についていくと片足を引きずりながら下山する女性が一名いました。無理に歩いていたのですぐに歩行をやめるように話しましたが、興奮していた様子で頑張っていきますと介助歩行で診療所まで来ました。 傷をみるととても下山できるような状態ではありませんでした。すぐに処置の支持を仰ぐためカメラで接続しましたが救命Dr.につながらず不具合が発生。こんなときに不具合とは。すぐに電話に切り替えて処置を開始。状況を伝えたところ山岳救助隊ヘリの要請になりました。ヘリポートまで距離があるので小屋のスタッフ、学生さんなど総動員でヘリポートまで搬送しました。準備をしていると長野県遭難対策協議会のスタッフも加わり無事に松本市内のA病院にヘリ搬送されました。無事だったようでなによりです。 ひと段落して腰痛の患者さんと介助下山準備をしました。薬の効果もあり歩行が少しできるほどになりました。無事に一の沢まで下山し活動を無事に終えることができました。 私自身もまだまだ山を学んでいる最中ですが、今回の活動を経て様々なことを学ぶことができました。 次回から日本登山医学会のファーストエイドを取得して活動を向上していきたいとおもいます! また、たらっぺの先輩クライマーのように北アルプスのバリエーションルートなどをどんどん攻めていきたいなあと思いました。 |