「親不知海岸までの道をたどって」1日目
自 平成17年8月27日〜 至平成17年9月9日
たらっぺ山の会 石橋 (筆)

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8月27日 晴れ
    西武秩父(5:00)→西穂高山荘(16:15)
河童橋から奥穂高岳

河童橋から奥穂高岳
  
 相棒と八王子駅で待ち合わせ電車(鈍行)で上高地へ向かった。せっかくの上高地なので河童橋を渡って西穂の登山口に回り込む。

相棒がおばちゃんに
「そんな荷物背負ってお兄ちゃんたちどこまで?」

相棒「日本海までです」

おばちゃん「え〜 そんな休んだら会社くびになっちゃうよ。前のお兄ちゃんも?」
 
相棒「もうクビだから全然オッケーです」

 喧騒が冷めやらないうちにスタート。登山道に入るとほとんど人に合わず夏休みも終わり昨日の台風の影響か。

 相棒とは山ボードに5回ほど行っただけで他の付き合いは全くなし。私の高校時代の同級生の大学の友人で初めての山が谷川の西黒沢本谷滑降でそれ以来、山を滑ることにはまったらしい。サッカーをやっていただけあり足腰は安定している。

 約二週間分の食料が肩にくい込み一歩一歩が重いが二人とも会社を辞めたせいか心は軽く、なんとも言えない開放感。相棒曰く「転職なんて楽勝ですよ!」と後の事は考えてない様子。

 西穂の小屋まで樹林帯を3時間程で到着。
 山小屋、テント場は混雑。小屋でテント場の受付をして今後の行き先を記入すると「ニホンカーイ!!」と小屋のアンちゃんに言われた。
 テントを設営して外で自炊して相棒は7時には就寝。自分は山に入った初日は体が自然に順応できず寝付きが悪いことが多く明日は今回の山行中一番の山場である。相棒の体力面が少し心配である。

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