「親不知海岸までの道をたどって」 13日目
自 平成17年8月27日〜 至平成17年9月9日
たらっぺ山の会 石橋 (筆)

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9月8日 曇りのち晴れのち雨
   白馬山荘(6:30)→栂海山荘(17:00)
雪倉からの白馬岳、柳又谷、旭岳

雪倉からの白馬岳
柳又谷、旭岳


雪倉岳山頂付近

雪倉岳山頂付近


朝日岳頂上

朝日岳頂上
 
 台風一過のようだがまだ北日本に居るようで風が残る。山頂でザックカバーの紐が切れて飛んでいく。三国境まで行くと風も落ち着く。ここから新潟だ。

 柳又谷源頭のカールが見える。雪がついた写真しか見たことがなかったのでイメージと違った。

 雪倉岳の山頂に上がると蓮華温泉へと続く斜面が素晴しい。某岳連のF理事長なら「スノーボー頂き斜面」と微笑むはずだ。この辺りは植生が豊富で気候区分が変わったことに気づく。

 北アルプスの最後の2000m峰の朝日岳への最後の登りは全力で走った。北アルプスに告げる別れの挨拶として。ここからは栂海新道だ。別名は[さわがに新道]と呼び地元のさわがに山岳会が1961年から整備を続け現在にいたる。湿原や草原や池塘があり桃源郷のようだ。

 登山道も崩壊している箇所もあったが歩きやすかった。40年間、維持管理してきたさわがに山岳会には感謝する。

 この山行を始める前にさわがに山岳会の小野代表に登山道と無人小屋の状況確認の電話を入れた。小野氏は自身満々に[さわがに新道]の良さを語ってくれた。

 標高が1500m台になると雑木の尾根に開かれた道となる。マムシ・クワガタが多く見られた。雨の中やっと栂海山荘に着く。無人小屋だが小綺麗な小屋でさっと夕飯を済ませ早く寝る。けど、明日のことを考えながら歩いてきた道のりを振り返るとなかなか寝付けなかった。

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