「親不知海岸までの道をたどって」
エピローグ
自 平成17年8月27日〜 至平成17年9月9日
たらっぺ山の会 石橋 (筆)

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旅が終わって
 石橋・飯塚の4つの瞳で眺めてきた道のりもあっという間の出来事であった。

 文頭で僕たちをトラさんとたとえたのは社会から切り離されている点が同じなのとトラさんのような人情味にあふれた旅ではなく北アルプスの風情と触れ合いながらの旅をしたいと思ったからである。 

 結果的には台風という最高の舞台を味わうことができた。このことが僕たちをより山々の懐へと近づけてくれたはずだ。日本海へ着いた時、心寂しい気持ちさえ沸いてきた。 

 初テント泊デビュー戦で並外れた脚力と精神力を維持してくれた飯塚君、後ろからの温かいバックアップがあったからこそ前進できた。
日本海まで歩けばなにか見えてくる(自分自身が変わる)と思い歩き通したけど得ること(回答)は何にもなかった。

 ただひとつ、永遠にこの山なみが変わらぬ姿であることを願っている・・・そんなことを僕たちに強く気づかせてくれた旅だった。

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